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虫歯治療

できるだけ歯を残す虫歯治療

虫歯の治療は原因を追求して取り除き、治療の繰り返しにならないようにすることが大切です。今ある虫歯を単に削って埋めただけでは、将来また同じような治療を繰り返す可能性が高くなります。同じ治療を繰り返せば歯が弱っていき、抜歯にいたるケースもあります。

食事が原因なのか?
歯磨きが原因なのか?
食いしばりが原因なのか?

さまざまある原因を特定し取り除くことで、治療の繰り返しにならないようにすることを治療の方針としています。

 

虫歯とは?

虫歯とは、酸によって歯が溶けて穴が空くことです。初期段階においてはほとんど痛みを感じないので、いざ自覚症状が出てきた頃には、すでに虫歯が進んでいることも多いです。虫歯になると甘いものや冷たいものを食べた際に歯がしみるようになり、さらに進むと食べ物を噛むと痛いと感じるようになります。

虫歯治療はなるべく早く見つけて、治療にとりかかることが大切です。痛みやしみを感じたら放置することなく、すぐに歯科医院へお越しください。

 

虫歯の原因

虫歯の原因には以下のようなものがあります。

  • 糖を餌に細菌が産生する酸
  • お酢や柑橘類のフルーツなどの食物に含まれる酸
  • 歯磨きの磨き残し
  • 食いしばりから起こる歯のひび割れ

通常お口の中は唾液の働きによって浄化されます。しかし歯磨きをしなかったり、磨き残しや間食が多いとお口の中が酸性の状態になることが多くなり、その酸によって歯が溶けていきます。
また、歯が欠けたり隙間があったりすると食べかすが詰まりやすくなり、虫歯ができやすくなるので注意が必要です。

 

 

虫歯を放置すると?

虫歯を放置すると歯に穴が空き、やがてエナメル質、象牙質へと進行していきます。とくに硬いものを噛んでいるわけでもないのに、突然歯が欠けることがあります。
さらに進行すると、歯髄炎という歯の神経(歯髄)への感染を起こし、神経を取る治療が必要になります。

虫歯を早期発見!定期健診がおすすめです!

当院では虫歯や歯周病を早期発見し健康な歯を保つため、3ヶ月から6ヶ月に1回の定期健診をおすすめしています。毎日の歯磨きでも取りきれない汚れや歯石を、歯のプロが綺麗にしお口を清潔に保ちます。

 

松村歯科医院の虫歯治療方針

初期段階の場合

初期段階ではなるべく経過観察するようにしています。小さい虫歯を治療するために、大きく削ってしまっては本末転倒になります。
進行の遅いエナメル質内の虫歯と判断した場合は、フッ素塗布で歯の強化を行って、メンテナンス時に経過観察を行います。

削って治療するべきかどうかは、人間の目だけでは判断がつきにくいことも多いです。このような場合は「ダイアグノデント」という機械を使用し、虫歯の度合いを数値化することで診断します。

 

症状が進んでいる場合

表面のエナメル質の虫歯が中の象牙質まで進行してしまった場合は、虫歯が残らないように取り除き、詰め物でしっかりと蓋をしていきます。

必要のない箇所を削りすぎないよう、虫歯の箇所を顕微鏡や拡大鏡でよく観察して治療を行います。

 

症状別の治療方法

初期虫歯

エナメル質(歯の一番表面の硬い部分)までの状態です。

治療方法

歯は少し溶けた場合でも、再石灰化といいまた自己修復ができます。初期段階では削らず、フッ素塗布やシーラント処置等の予防処置を行います。

 

 

 

象牙質にまで進行

エナメル質より歯の内部の象牙質にまで進行している状態です。

治療方法

この状態まで進むと治療が必要になりますが、ほとんどのケースで神経まで取る必要はありません。 虫歯の発見には目視だけでは判断できないことも多く、早期に発見するためにはレントゲンによる検査を行います。 詰め物をして治療できますので、治療回数は1〜2回で終わります。

 

 

 

歯髄(神経)まで感染

象牙質の虫歯が進行し歯髄(神経)まで感染が進んでしまった状態です。 急性症状が強い場合を急性歯髄炎といい、何もしていなくてもズキズキ痛んで寝られないほどです。歯の痛みの中でも非常に辛い状態のひとつになります。

治療方法

治療は神経を取る根管治療が必要で、最終的にはクラウン(被せ物)を被せるため治療回数は4〜5回ほどです。 なるべく神経は取らない方が歯にとって良いので、強い歯髄炎になる前にMTAというセメントを使い、神経を保存する治療で対応できるケースもあります。

 

 

 

残根

歯の上の部分が虫歯で無くなってしまい、根っこだけになってしまった状態です。

治療方法

ここまでくると抜歯になるケースが多いです。ただし抜歯は最終手段として考えており、以下のようななるべく歯を残す治療方法があります。

  • エクストリュージョン:矯正をして埋まっている根っこを引っ張り出す方法
  • 再植:一度抜いて埋め直す方法
  • クラウンレングスニング:埋まっている周りの歯茎を切開する方法

歯の状態、年齢等を考慮して最適な方法をご提案します。

 

 

 

つめ物・被せ物

つめ物の種類

コンポジットレジン

保険治療が可能な詰め物で、光を当てると固まるプラスチックの素材です。白色のため目立ちにくく、1回で治療をすることが可能です。
虫歯の大きさが比較的小さい場合に適応できます。

ダイレクトボンディング

素材はコンポジットレジンと同様です。「ラバーダム」というカバーを歯の周りに被せて治療を行うため、お口の中の唾液や湿度による接着不良を防ぎます。
また顕微鏡による拡大視野で治療を行い、歯の色合わせをきっちり行えます。
歯をなるべく削らずに治療できることが大きなメリットです。

 

被せ物の種類

素材 概要 メリット デメリット 適合制度 保険適用
メタル 銀色
(金銀パラジウム合金)
割れない 色が目立つ
金属アレルギーの心配があり
CAD/CAM 強化型のプラスチック 見た目が自然
白くできる
割れたり外れたりすることがある
変色しやすい
プラークがつきやすい
ゴールド 金色 長持ちしやすい
噛む力・食いしばる力が強い方におすすめ
金属のため見た目が良くない
歯科医院によっては金銀パラジウム合金を使用
(金属アレルギーの心配がある)
不可
(自費診療)
セラミックインレー 陶器 色が合いやすい
プラークがつきにくい
噛む力がとても強い場合は割れることがある 不可
(自費診療)

※適合精度 歯と詰め物や被せ物とのつなぎ目のギャップ(合い具合)のこと

 

金属アレルギーの方へ

皮膚科でのパッチテストを受けてアレルギーの診断を受けている場合は、診断書をご提示いただくと奥歯にも保険適応のCAD/CAMインレーを適応できる場合があります。

適合と治療の精度を考慮するとセラミックインレーを用いた治療がおすすめです。