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大人の歯科治療

できるだけ歯を残す虫歯治療

虫歯の治療は原因を追求して取り除き、治療の繰り返しにならないようにすることが大切です。今ある虫歯を単に削って埋めただけでは、将来また同じような治療を繰り返す可能性が高くなります。同じ治療を繰り返せば歯が弱っていき、抜歯にいたるケースもあります。

食事が原因なのか?
歯磨きが原因なのか?
食いしばりが原因なのか?

さまざまある原因を特定し取り除くことで、治療の繰り返しにならないようにすることを治療の方針としています。

 

虫歯とは?

虫歯とは、酸によって歯が溶けて穴が空くことです。初期段階においてはほとんど痛みを感じないので、いざ自覚症状が出てきた頃には、すでに虫歯が進んでいることも多いです。虫歯になると甘いものや冷たいものを食べた際に歯がしみるようになり、さらに進むと食べ物を噛むと痛いと感じるようになります。

虫歯治療はなるべく早く見つけて、治療にとりかかることが大切です。痛みやしみを感じたら放置することなく、すぐに歯科医院へお越しください。

 

虫歯の原因

虫歯の原因には以下のようなものがあります。

  • 糖を餌に細菌が産生する酸
  • お酢や柑橘類のフルーツなどの食物に含まれる酸
  • 歯磨きの磨き残し
  • 食いしばりから起こる歯のひび割れ

通常お口の中は唾液の働きによって浄化されます。しかし歯磨きをしなかったり、磨き残しや間食が多いとお口の中が酸性の状態になることが多くなり、その酸によって歯が溶けていきます。
また、歯が欠けたり隙間があったりすると食べかすが詰まりやすくなり、虫歯ができやすくなるので注意が必要です。

 

 

虫歯を放置すると?

虫歯を放置すると歯に穴が空き、やがてエナメル質、象牙質へと進行していきます。とくに硬いものを噛んでいるわけでもないのに、突然歯が欠けることがあります。
さらに進行すると、歯髄炎という歯の神経(歯髄)への感染を起こし、神経を取る治療が必要になります。

虫歯を早期発見!定期健診がおすすめです!

当院では虫歯や歯周病を早期発見し健康な歯を保つため、3ヶ月から6ヶ月に1回の定期健診をおすすめしています。毎日の歯磨きでも取りきれない汚れや歯石を、歯のプロが綺麗にしお口を清潔に保ちます。

 

松村歯科医院の虫歯治療方針

初期段階の場合

初期段階ではなるべく経過観察するようにしています。小さい虫歯を治療するために、大きく削ってしまっては本末転倒になります。
進行の遅いエナメル質内の虫歯と判断した場合は、フッ素塗布で歯の強化を行って、メンテナンス時に経過観察を行います。

削って治療するべきかどうかは、人間の目だけでは判断がつきにくいことも多いです。このような場合は「ダイアグノデント」という機械を使用し、虫歯の度合いを数値化することで診断します。

 

症状が進んでいる場合

表面のエナメル質の虫歯が中の象牙質まで進行してしまった場合は、虫歯が残らないように取り除き、詰め物でしっかりと蓋をしていきます。

必要のない箇所を削りすぎないよう、虫歯の箇所を顕微鏡や拡大鏡でよく観察して治療を行います。

 

症状別の治療方法

初期虫歯

エナメル質(歯の一番表面の硬い部分)までの状態です。

治療方法

歯は少し溶けた場合でも、再石灰化といいまた自己修復ができます。初期段階では削らず、フッ素塗布やシーラント処置等の予防処置を行います。

 

 

 

象牙質にまで進行

エナメル質より歯の内部の象牙質にまで進行している状態です。

治療方法

この状態まで進むと治療が必要になりますが、ほとんどのケースで神経まで取る必要はありません。 虫歯の発見には目視だけでは判断できないことも多く、早期に発見するためにはレントゲンによる検査を行います。 詰め物をして治療できますので、治療回数は1〜2回で終わります。

 

 

 

歯髄(神経)まで感染

象牙質の虫歯が進行し歯髄(神経)まで感染が進んでしまった状態です。 急性症状が強い場合を急性歯髄炎といい、何もしていなくてもズキズキ痛んで寝られないほどです。歯の痛みの中でも非常に辛い状態のひとつになります。

治療方法

治療は神経を取る根管治療が必要で、最終的にはクラウン(被せ物)を被せるため治療回数は4〜5回ほどです。 なるべく神経は取らない方が歯にとって良いので、強い歯髄炎になる前にMTAというセメントを使い、神経を保存する治療で対応できるケースもあります。

 

 

 

残根

歯の上の部分が虫歯で無くなってしまい、根っこだけになってしまった状態です。

治療方法

ここまでくると抜歯になるケースが多いです。ただし抜歯は最終手段として考えており、以下のようななるべく歯を残す治療方法があります。

  • エクストリュージョン:矯正をして埋まっている根っこを引っ張り出す方法
  • 再植:一度抜いて埋め直す方法
  • クラウンレングスニング:埋まっている周りの歯茎を切開する方法

歯の状態、年齢等を考慮して最適な方法をご提案します。

 

 

 

つめ物・被せ物

つめ物の種類

コンポジットレジン

保険治療が可能な詰め物で、光を当てると固まるプラスチックの素材です。白色のため目立ちにくく、1回で治療をすることが可能です。
虫歯の大きさが比較的小さい場合に適応できます。

ダイレクトボンディング

素材はコンポジットレジンと同様です。「ラバーダム」というカバーを歯の周りに被せて治療を行うため、お口の中の唾液や湿度による接着不良を防ぎます。
また顕微鏡による拡大視野で治療を行い、歯の色合わせをきっちり行えます。
歯をなるべく削らずに治療できることが大きなメリットです。

 

被せ物の種類

素材 概要 メリット デメリット 適合制度 保険適用
メタル 銀色
(金銀パラジウム合金)
割れない 色が目立つ
金属アレルギーの心配があり
CAD/CAM 強化型のプラスチック 見た目が自然
白くできる
割れたり外れたりすることがある
変色しやすい
プラークがつきやすい
ゴールド 金色 長持ちしやすい
噛む力・食いしばる力が強い方におすすめ
金属のため見た目が良くない
歯科医院によっては金銀パラジウム合金を使用
(金属アレルギーの心配がある)
不可
(自費診療)
セラミックインレー 陶器 色が合いやすい
プラークがつきにくい
噛む力がとても強い場合は割れることがある 不可
(自費診療)

※適合精度 歯と詰め物や被せ物とのつなぎ目のギャップ(合い具合)のこと

 

金属アレルギーの方へ

皮膚科でのパッチテストを受けてアレルギーの診断を受けている場合は、診断書をご提示いただくと奥歯にも保険適応のCAD/CAMインレーを適応できる場合があります。

適合と治療の精度を考慮するとセラミックインレーを用いた治療がおすすめです。

 

松村歯科医院の「歯を失わないための歯周病治療」

歯周病とは?

 

歯周病は、歯の周りの歯周組織に起こる炎症のことです。

歯と歯ぐきの間に歯垢(プラーク)がたまり、その中の細菌に感染することで歯肉が炎症を起こしたり、歯槽骨(歯の土台となる骨)が溶けて歯がぐらぐらして抜けたりする病気です。18歳ごろから口の中に感染するといわれています。
初期段階には痛みやしみなどの症状がほとんど現れないため、違和感があり歯科医院に行ったときには、もうすでに症状が進行した後だったというケースも多いです。

歯周病は現在日本人が歯を失う一番の原因とされており、日本の成人の80%以上がかかっているといわれています。

歯周病の原因

 

お口の中には多くの細菌が住んでいます。それ自体は普通のことですが、ブラッシングが十分でなかったり砂糖を過剰に摂取することで、細菌が粘着性の高い物質を作り出して歯の表面にくっつきます。これを歯垢といい、この歯垢の中にいる細菌が歯肉に炎症を引き起こすなどして歯周病の原因になります。

また、次のようなことも歯周病が進行する要因になります。

  • 喫煙
  • 糖尿病
  • 歯ぎしり、食いしばり
  • 合わない入れ歯や義歯の使用
  • 不規則な食習慣

歯周病を放置すると?

歯周病を治療せずに放置すると、歯がぐらぐらしてきて噛みにくくなり、最終的には抜けてしまいます。残念ながら歯周病は完治することがない病気であるとされています。そして「痛くなる」「痛くなくなる」を繰り返して少しずつ進行していき、最終的には歯が抜けて落ちてしまう恐ろしい病気です。

治療途中で痛みがなくなったからといって、ご自身の判断で治療を中止しないでください。痛みがなくなったのは歯周病が治ったからではなく、あくまで症状の進行の一過程に過ぎません。これをしっかりとご理解いただき、症状の改善と抑制に努めていきましょう。

 

松村歯科医院の歯周病治療

やせてしまった骨の回復

Before

After

歯周病によってやせてしまった骨を再生させる治療です。再生療法を施す部位の歯肉を切開しますが、麻酔をするので痛みはありません。徹底的なクリーニングにより感染組織を除去し、エムドゲインなどの歯周組織再生誘導材料を用いて再生療法を行います。
必要な場合は骨の欠損部に骨補填材料を用いることもあります。

やせてしまった歯ぐきの回復

Before

After

歯周病や歯ブラシの力が強すぎる、噛み合わせが悪い、矯正治療などの影響で、歯ぐきが下がって長くなることがあります。このような場合は歯ぐきの回復が必要です。歯ぐきが下がってお困りの方は、お気軽に当院へご相談ください。

 

 

歯周病治療の流れ

  • 1

    精密検査

    はじめに歯周病の精密検査を行います。
    6点法といい、1本の歯に対して6箇所歯周ポケットの深さの計測を行います。

    検査の結果より歯周病がない場合は、表面についている歯石やプラークを除去します。

  • 2

    歯石の除去

    歯周ポケットは、健康な状態では出血がなく2〜3mmです。一方で出血があり、4mm以上の場合は歯周病と判断します。

    歯ぐきの中には縁下歯石(えんかしせき)といわれる歯石が隠れていることが多いです。この歯石は頑張ってブラッシングをしても自身では取り除けないので、歯科衛生士が除去します。場合によっては麻酔をして歯石を取ることもあります。

  • 3

    再検査・メンテナンス

    歯石を取り終わった後にもう一度検査を行い、歯ぐきがしっかり引き締まって歯周ポケットの深さが改善しているかを確認します。改善して安定していれば、メンテナンスに移行します。

    改善が認められない場合は、再生療法などの外科処置やレーザーを用いた歯周ポケット内の感染源の除去を行います。

 

 

症状別の治療方法

歯周病は、歯肉が炎症を起こす「歯肉炎」と、炎症が進行して深部にまでおよぶ「歯周炎」とに分けられます。これらを総称したものが歯周病であり、その進行度合いは、「G」そして「P1」「P2」「P3」での4段階で表されます。

 

歯肉炎(G)

歯ぐきが腫れ、ブラッシング時や硬いものを食べたときなどに出血することがあります。

治療方法

この段階では、ブラッシングを丁寧に行うことで改善される可能性があります。それでも改善がみられなかったり、腫れが続く場合は歯科医院にお越しください。

 

軽度歯周炎(P1)

歯と歯ぐきの間の隙間(歯周ポケット)が深化し、そこからの出血や膿が出たりします。これにより強い口臭を感じるようになることもあります。

治療方法

ブラッシングによる適切なプラークの除去を行った後、歯石の除去を行います。治療は1、2回で終わることが多く、その後はメンテナンスを行います。

 

中等度歯周炎(P2)

歯周ポケットがさらに深化し、歯が浮いたような感じがあるなどの自覚症状が現れます。また物を強く噛むとぐらつき、痛みなどを感じるようになります。

治療方法

中等度になると歯ぐきの中まで歯石がついてきますので、歯ぐきの中の歯石の除去が必要です。深い位置に歯石がついている場合は、麻酔をして歯石を取ることがあります。 場合によっては、再生療法などの外科処置を行うこともあります。

 

重度歯周病(P3)

歯根を支えている歯槽骨が半分以上溶け、歯根が露出してぐらつきや痛みが悪化します。痛みで食事がとれなくなる場合もあります。

治療方法

症状の進み具合によっては抜歯が必要になることがあります。当院ではなるべく抜歯をしないよう再生療法などの治療で対応しますが、治療の成功率はどうしても下がってしまいます。 歯周病は症状がほとんどなくじわじわ進行していきますので、早期に発見して予防しておくことが大切です。

 

 

 

歯を失わないための予防歯科

いくつになっても歯を失わないために大切なのは、虫歯・歯周病などの病気を効果的に予防することです。
虫歯や歯周病は、歯を失う大きな原因となります。しかしこれらの病気は初期に自覚症状が現れにくいため、痛みを感じた時点ですでに症状が進行しているケースが多々あります。結果治療が間に合わず、大切な歯を失うことにもつながるのです。

 

定期健診とメンテナンスで病気予防!

ご自身では気がつきにくい歯の病気を予防するには、歯科医院にて定期健診を受けるのがおすすめです。「歯のプロ」からきちんと検査とケアを受けることで、病気を予防できる確率は飛躍的に高まります。また定期健診で虫歯や歯周病が見つかったとしても、症状が進行する前に発見し治療することが可能です。

当院が推奨する3か月から半年に1回程度の健診は、病気の早期発見・早期治療にも高い効果を発揮します。ぜひ定期的なメンテナンスにお越しください。

お口の状態に合わせた親知らず治療

親知らず治療とは?

親知らずは前から数えて8番目の歯で「智歯(ちし)」と呼ばれることもあります。18歳から30歳頃になると出てくる歯ですが、生え方には個人差があり、歯の下の骨に埋まったままだったり、先端がほんの少し顔を出すだけというケースも多いです。

しかし親知らずの生え方が悪く不衛生になっている場合、周辺の歯ぐきが腫れることもあります。これを智歯周囲炎といい、とくに疲れなどで体の抵抗力が落ちたときに痛みが出やすいです。智歯周囲炎により虫歯ができたり、歯周病が進行する場合もあります。影響が出ている場合はお口の健康を守るため、親知らずを抜歯するのがおすすめです。

親知らずの抜歯は難しい治療ですので、安心できる歯科医院を選びましょう。

 

親知らずの抜歯

親知らずを抜歯した方がよいケース

親知らずや手前の歯が虫歯になっている

親知らずは歯ブラシが届きにくく、虫歯になりやすい歯です。奥にあることから虫歯になった際に治療を行うのも困難であるため、十分な処置が行えない場合は抜歯してしまう方がよいケースもあります。

 

斜めや横を向き中途半端な生え方をしている

横や斜めに親知らずが生えている場合は、できるだけ早い抜歯をおすすめします。
斜めや横に生えた親知らずの多くは、ひとつ手前の歯の根元に食い込んでいます。この2本の間に虫歯ができた場合、手前の歯は歯根の部分から虫歯が発生するため、虫歯の進行が早く治療も困難です。

 

 

うまく手入れができず脹れや出血を繰り返している

歯ブラシなどで親知らずをうまくきれいにできないと、周囲の歯ぐきが歯周病にかかって炎症を起こします。親知らずがあることで手入れがうまくできず、お口の中が不潔になるのは口腔衛生上よくないため、抜歯をしてお口の中をきれいに保つのがおすすめです。

 

臭いが気になる

親知らずはすべての歯の中で最も奥に位置しており、生え方も相まって歯ブラシによる手入れが難しい歯です。親知らず周囲には食べカスが溜まりやすいので、溜まった汚れが口臭の原因になることがあります。口臭は親知らずを抜歯することで改善するケースがあります。

 

 

抜歯をしなくてもよいケース

  • 骨の中の深い位置に埋まっていて、今まで脹れや痛みがない
  • あごがしっかりしており歯もまっすぐ生えていて、歯磨きを難なくできる
  • 他の歯(とくに大臼歯)が神経を取っていて状態が悪い
  • 今後抜歯して親知らずを移植する可能性がある
    (移植歯として置いておくケースもあります)

 

松村歯科医院の治療方針

親知らず周辺に腫れや痛みが出ている場合、麻酔が効きにくかったりさらに腫れやすいことから、すぐに抜歯は行いません。お薬を飲んでいただきながら消毒を行い、消炎処置を行います。また歯磨きがしっかりできていない状態での抜歯は、抜いた傷口から感染が起きる可能性もあるため、先にクリーニングをおすすめしています。

埋まっている親知らずでも、ある程度の抜歯は当院で対応可能です。CTにて確認し、かなり深い位置にあったり、あごの神経に近接している場合は、近隣の大学病院や病院歯科の口腔外科を紹介しております。

 

松村歯科医院の治療の流れ

  • 1

    カウンセリング

    歯科医師が事前にしっかりとカウンセリングを行います。心配な点、気になる点があれば遠慮なくお聞きください。

  • 2

    レントゲン撮影・検査

    腫れなどの痛みがある場合は消毒、お薬の処方をします。 レントゲン検査の結果、あごの中の神経に近い場合や生え方が骨の中にある場合はCTによる確認をします。

  • 3

    治療についての説明・抜歯予約

    抜歯に際しての注意事項の説明を行い、ご納得いただけましたら次回抜歯のご予約をお取りします。

  • 4

    抜歯

    予約日に抜歯を行います。

  • 5

    経過の確認

    抜歯から1週間後にご来院いただき、患部を消毒します。傷口を縫っている場合は抜糸を行います。

 

 

含歯性嚢胞が見つかった場合

治療をするにあたって、まれに含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)が見つかる場合もあります。含歯性嚢胞は親知らずなどの骨に埋まっている歯の成分が袋状になったもので、放置すると次第に大きくなってあごの骨を溶かすので摘出が必要です。

レントゲンで経過をみて、大きくなっているようであれば大学病院での抜歯が必要になります。

 

よくあるご質問

Q 初診で当日抜歯してもらうことは可能ですか?

A 基本的には当日の抜歯は行いません。

簡単な抜歯で、時間が取れる場合は抜歯することも可能です。

 

Q 抜歯したい親知らずが4本あります。4本すべて1日で抜いてもらえますか?

A あまりおすすめはしていません。

抜歯後に左右とも痛くなったらお食事ができないこともありますので、1日ですべて抜くのはおすすめしておりません。上下の親知らず2本や、上の親知らず左右2本を同時に抜歯することはあります。

 

Q 抜歯は痛いですか?

A しっかり麻酔を効かせて行いますので、基本的には痛みなく抜歯を行います。

抜歯後は麻酔が切れてくると痛むので、鎮痛剤を服用していただくことで痛みを和らげます。

 

Q 抜歯後の痛みはどれぐらい続きますか?

A 人によりますが、通常の良好な治りをしていても、長い場合は2週間程度鎮痛剤を服用しないと痛む場合があります。

 

Q 以前あごの神経と近いから抜歯できないといわれたのですが、松村歯科医院では抜いてもらえますか?

A ケースバイケースです。

大掛かりな骨の削合が必要と判断した場合は、全身麻酔が可能であったり入院施設のある近隣の口腔外科をご紹介しております。

 

Q 抜歯後は腫れますか?

A 上の親知らずの抜歯ではあまり腫れません。下の親知らずで歯ぐきの中に埋まっていて切開したり、骨・歯を削る必要のある場合は、腫れる可能性があります。

腫れる場合は、大抵は2日目から3日目がピークで、後は徐々にひいていきます。時間が経てば必ず治るのでご安心ください。

 

リスクを予防するメンテナンス

メンテナンスとは?

メンテナンス

 

メンテナンスは治療を終えて歯と歯ぐきの状態が安定している患者さまに対し、その後もずっと良い状態を保っていただくために受けていただくものです。歯科医院で定期的にお口のケアを行い、お口のリスクを検査・管理・予防することによって治療終了後も病気の再発を予防していきます。

「痛い」や「しんどい」といったことはありません。スッキリと気持ちよくなっていただけます。

メンテナンスの重要性

メンテナンスはお口のさまざまなトラブルを未然に防ぎます。歯が痛くなってから歯科医院に行くのではなく、痛くなる前に定期的なメンテナンスを行うことで、ずっと健康なお口を保てます。

実は初期の虫歯は痛みを感じず、歯周病も歯が揺れてくるまで気づきにくい病気です。痛みがでてから歯科医院に訪れると、症状が進んでおり治療期間も長くなる場合があります。当院ではそのようなトラブルを防ぐため、治療終了後も3か月ごとのメンテナンスをおすすめしています。

 

当院は「かかりつけ歯科医機能強化型診療所」です!

松村歯科医院は厚生労働省が定めた施設基準を満たした「かかりつけ歯科医機能強化型診療所」です。虫歯や歯周病予防に関わる処置を保険治療で受けていただけます。また近隣の医療機関や介護施設、地域包括支援センターとも連携をとりながら、切れ目のない医療提供を実現する地域完結型医療推進の役目も担っています。

お口から病気予防をお考えの方は、ぜひ当院にお越しください。

 

松村歯科医院のメンテナンス

メンテナンスの方針

 

当院の理念は「今までにないような優しい歯医者さんを目指します」です。この理念を大切に、スタッフも先生も優しく皆さまをお迎えします。歯をうまく磨けていないから怒られる……なんてことは一切ございません。安心して通院していただければと思います。

また当院では患者さまがご自身の歯を清潔に保つことに対してモチベーションを高めていけるよう、クリーニング前とクリーニング後にお口の中を撮影し、変化をご確認いただいております。位相差顕微鏡でお口の中の細菌量を実際に見ることも可能です。

今ご自身のお口の中がどのような状態なのか。
クリーニング後にはどう変化しているのか。

ご自身のお口の変化を実際に目で見て確認し、モチベーションにつなげていただければと思います。

 

メンテナンス内容

カウンセリング

所要時間60分

当院のメンテナンスは60分です。しっかりと時間をとって行います。

歯周病の検査

歯周病の検査

毎回しっかり歯周病の検査を行ってから施術に移るので、口内環境の細かい変化を気づけます。毎回結果はお伝えしますので、患者さまも感覚ではわからないお口の健康状態がわかります。

歯科医師チェック

歯科医師によるチェック

毎回歯科医師によるチェックも行っております。気になることがあればどのようなことでもご相談ください。

歯科医師レントゲン

レントゲンによる確認

年に一度はレントゲンによる確認も行います。

歯科衛生士

歯科衛生士によるメンテナンス

当院の衛生士は歯石除去の技術向上のため、経験豊富な衛生士の講師による研修を受けております。安心してメンテナンスをお受けください。

歯医者待合

継続のための次回予約

お帰りの前に次回メンテナンスの予約ができますので、継続して通っていただけます。もちろん保険診療で受けていただけます。

 

クリーニングの種類

パウダークリーニング

パウダークリーニングは歯周病や虫歯の原因であるバイオフィルムを染め出すことで、汚れを確実に取り除くクリーニングです。予防先進国ヨーロッパで行われている、GBTと呼ばれる予防に特化した新しいメンテナンスの方法になります。

当院のパウダークリーニングはスイスEMS社のエアフローを用いております。水と空気とパウダーで歯の着色汚れを優しく取り除き、器具により歯を傷つけることもありません。終わったあとはツルツルの歯を体感していただけます!

パウダークリーニングは、当院の分院であるデュオこうべデンタルケアクリニックPINOにて行っております。詳しくはPINOのホームページでご確認ください。

 


PMTC

PMTCはドクターや歯科衛生士が専用器具を使用し、歯磨きだけでは除去しきれない歯垢や汚れなどを落とすクリーニングです。歯や歯ぐきを清潔に保つことで、効果的に病気予防をはかります。またPMTCは病気予防だけでなく、歯の黄ばみや着色の改善にも効果を発揮します。

 


歯石除去

スケーラーという専用器具を使って、歯磨きだけでは除去することが難しい歯石や汚れを落とします。

 


フッ素塗布

虫歯菌の発育抑制などの効果が期待できるフッ素化合物を塗布することで、歯を虫歯になりにくくします。フッ素化合物がイオンコートとして歯の表面を覆うことにより、酸による歯の溶解を抑えるなどの効果も期待できます。

フッ素塗布を年に2~4回程度定期的に受けることで、予防効果を高めましょう。

 

 

メンテナンスの流れ

 

  • 1お体・お口の状態の確認
  • 2歯周病の検査・プラークの染め出し
  • 3ブラッシング

    歯磨きのプロ(歯科衛生士)によるブラッシングで、残っているプラークを落とします。

  • 4超音波洗浄

    場合によってはによってはスケーラーを使用して歯石を除去します。

  • 5フロス
  • 6歯の表面の研磨でツルツルに
  • 7仕上げ磨き
  • 8うがい薬で洗口

    虫歯になりやすい方にはフッ素塗布を行います。

  • 7歯科医師によるチェック
  • 8次回予約

 

さらに歯を白く美しくしたい方へ

当院は2018年11月に、分院として自費メンテナンス専門のデュオこうべデンタルケアクリニックPINOをオープンしました。
普段のメンテナンスだけでは、着色除去や歯のホワイトニングはできません。メンテナンスにプラスして自費診療も受けていただくことで、さらに美しく健康な歯が実現します。

詳しくはデュオこうべデンタルケアクリニックPINOのWebサイトをご覧ください。

 

見えにくい・噛みやすい入れ歯製作

歯を失ってしまった方の中には、お口まわりの見た目が悪くなってしまうことを懸念して、入れ歯の装着をためらう方もいます。保険適用の入れ歯はクラスプと呼ばれる金属のバネで固定するので、外から見るとどうしてもお口まわりの印象は悪くなりがちです。
当院では部分入れ歯の場合、クラスプを使用しない入れ歯「ノンクラスプデンチャー」を取り扱っており、見た目を損なうことなく入れ歯を装着することも可能です。

また、入れ歯を装着すると違和感があり、すぐに外してしまうという方には「金属床入れ歯」がおすすめです。金属床入れ歯はその名の通り床部分が金属でできた入れ歯で、本体を薄く仕上げられるので装着時の違和感を少なくできます。熱伝導にも優れており温度感覚が自然に近くなるので、食事を美味しく味わうことができるようになります。

歯が抜けた方や失ってしまった方、入れ歯やブリッジをお考えの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。

 

入れ歯とは?

入れ歯はなんらかの理由により歯が欠損してしまったところに装着する、取り外し可能な歯のことです。もとの歯が1本もない場合は総入れ歯を、一部残っている場合は部分入れ歯を装着します。

  • 総入れ歯:吸盤のような働きでくっつけて使用
  • 部分入れ歯:残っているもとの歯に金具を引っ掛けて使用

また、インプラントを支えに使った入れ歯であるインプラントオーバーデンチャーや、マグネットを使用するマグネットデンチャーもあります。お口の状態やご自身のお悩みに合わせ、最適なものを選んでいきましょう。

 

入れ歯の種類

保険の入れ歯

費用目安 3,000~5,000円
耐久性(5段階) 3
見た目の美しさ(5段階) 3

保険治療が適用される入れ歯です。

 

メリット
  • 費用を安く抑えられる
  • ほとんどの症例に適応できる
デメリット
  • 噛む力が弱い
  • 装着時に違和感が生じる場合がある

 

金属床

費用目安 400,000円〜
耐久性(5段階) 5
見た目の美しさ(5段階) 4

金属を使った入れ歯です。金具は歯に負担をかけにくい形態になっています。
金属にはチタン、コバルトクロムなどの種類があります。

 

メリット
  • 耐久性が優れている
  • 入れ歯本体を薄く仕上げることができるので装着時の違和感が少ない
  • 熱伝導に優れており食事を美味しく味わえる
  • 他の歯が抜けてしまった場合も追加修理が可能
  • ほとんどの症例に適応する
  • 汚れが付着しにくい
デメリット
  • 金具が見えて気になる場合がある(見えにくい位置に金具を設定することが可能)
  • 修理が難しい場合がある
  • 噛む力が弱い

 

ノンクラスプデンチャー

費用目安 1歯 150,000円〜
耐久性(5段階) 3
見た目の美しさ(5段階) 5

クラスプ(金具)を使用しない入れ歯です。

 

メリット
  • 金属のバネがないので目立ちにくく見た目が良い
  • 軽いので装着時の違和感が少ない
  • 金属アレルギーの方でも安心して使用できる
デメリット
  • 金属床などと比べると耐久性に劣る
  • クラスプの調整がしにくく修理などの対応ができない場合がある

 

マグネットデンチャー

費用目安 マグネット代(1本:60,000円)+入れ歯代
耐久性(5段階) 3
見た目の美しさ(5段階) 5

クラスプの代わりに超小型磁石を使って固定する入れ歯です。

 

メリット
  • クラスプを使用しないので審美性が高い
  • 入れ歯が安定しやすい
  • 違和感が少ない
デメリット
  • 磁気アレルギーの方は使用できない
  • 磁石を組み込むのに削った入れ歯部分が破損しやすい
  • 定期的にMRI撮影をされる方には使用できない

 

インプラントオーバーデンチャー

費用目安 500,000万円〜
耐久性(5段階) 5
見た目の美しさ(5段階) 5

インプラントとくっ付けるタイプの入れ歯です。インプラントを顎に埋め込み、それを土台として入れ歯を被せます。
主に歯がほとんどない方、入れ歯が合わずに困っている方が用いるケースが多いです。

 

メリット
  • 入れ歯が外れにくく食事がしやすい
  • 噛む力が強い
  • クラスプを使用しないので審美性が損なわれにくい
  • 入れ歯が安定しやすい
  • 修理がしやすい
  • 取り外し可能なので清掃性が高い
デメリット
  • インプラントを埋め込むため外科処置が必要になる(糖尿病や骨粗鬆症のお薬を服用されている場合は適応できないことがあります)

 

コンフォート

費用目安 400,000円〜
耐久性(5段階) 4
見た目の美しさ(5段階) 4

「入れ歯が硬いのが嫌」という方向けに、入れ歯の内面の歯茎と接触する部分に柔らかいシリコーンを貼り付けた入れ歯です。入れ歯と歯茎の間に座布団を敷くイメージになります。

 

メリット
  • 内面が柔らかい素材で歯茎を傷つけにくい
  • 噛んだときの痛みが軽減される
  • 入れ歯のぐらつきや外れなどが少なくなる
  • ほとんどの症例に適応する
  • 使用中の入れ歯をコンフォートに改修することができる(入れ歯の種類によっては改修できない場合もあります)
デメリット
  • 修理が難しい
  • 汚れが付着しやすい
  • 内面の柔らかいシリコーン部分が白っぽくなることがある(専用の洗浄剤の使用をおすすめしています)

 

コンフォートの保証について
5年保証

通常の方法で使用していたにもかかわらず、コンフォートが剥がれたり変質したりした場合には無償で張り替えを行います。張り替えにともなう治療費・診察費は含まれません。

生産物責任保証

コンフォートにより患者さまがお怪我をされるなど、万が一の事故による損害が発生した場合に備え同製品は生産物責任保険に加入しています。お怪我の治療費や入院・通院費などの損害が補償されます。事故が発生した場合には、すぐに当院までご連絡ください。

 

 

 

入れ歯製作の流れ

  • 1型取り

    お口の中の型取りを行います。欠損している部分が片側にしかない場合でも、型取りは上下とも行います。 そのあと模型を作り、入れ歯の原型を製作します。

  • 2咬合採得(噛み合わせの決定)

    噛み合わせを決めます。 欠損部分だけでなく、お口全体の状態を調べながら噛む位置を調整していきます。

  • 3入れ歯の設計・製作

    噛み合わせを再現する機器により、入れ歯を設計します。その後、歯並びや色合いを見ながら入れ歯を製作していきます。

  • 4試適

    必要に応じて、完成前段階のものを試しに合わせて適合を確認します。

  • 5完成

    出来上がった義歯を装着します。違和感のある部分は再度調整したり、入れ歯の使用方法についてもご説明します。 使用開始後も痛みや違和感のある場合は再度調整を行いますので、遠慮なくお申し付けください。

 

 

ブリッジ

 

ブリッジとは歯を失った箇所の両隣の歯を削り、それらを支えとして入れ歯を装着する方法です。歯を削らなければいけなくなりますが、入れ歯がしっかりと固定されるため、ぐらついたり外れたりすることが少なくなります。

当院では患者さまのお口の状態に合わせ、最適な治療方法をご提案しています。生活習慣や解消したいお悩みなどさまざまな部分を考慮し、入れ歯だけでなくさまざまな選択肢をご提示することもできます。

ぜひ一度お気軽にご相談ください。

 

よくあるご質問

Q. 入れ歯はどれぐらい持ちますか?

A. 入れ歯の種類によります。

金属床義歯は作りがしっかりしているので、長期間使用していただいている患者さまが多いです。当院でも20〜30年前の入れ歯を修理しながら、自分の体の一部として使っていただいている方がたくさんいらっしゃいます。

 

Q. 入れ歯を装着したら喋りにくくなったのですが、慣れますか?

A. 慣れていただけることが多いですが、やはり慣れない方が一定数いらっしゃるのも事実です。

極力薄くて違和感の少ないものですと金属床義歯がおすすめです。

 

Q. 入れ歯を作るのにどれぐらい期間と回数がかかりますか?

A. 残っている歯の数と入れ歯の範囲によって変わります。

範囲が小さいものであれば1回、約1週間です。
範囲が大きな場合は4〜5回、1ヶ月〜2ヶ月かかります。

 

Q. 入れ歯の金具が緩んできて外れやすくなったのですが、自分で調整してもよいですか?

A. 調整は歯科医院にお越しください。

金具は折れてしまったり、曲がりすぎると戻せなくなる場合があります。不具合のあった場合は歯科医院で調整していただくようにお願いいたします。

 

Q. 入れ歯は寝るときに外しますか?外しませんか?

A. ケースバイケースです。

入れ歯の範囲が小さく、残っている歯がしっかりしている場合は外してください。
入れ歯の範囲が大きい場合は、残っている歯の保護のために、就寝時も入れ歯を付けておくことをおすすめします。

就寝時については担当の歯科医師、または歯科衛生士に相談していただけると確実です。