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セラミック

詰め物・被せ物を自然な見た目に!セラミック治療

むし歯治療などで歯を削った後は、保険治療が適用される素材(金属など)を詰めたり被せたりすることが一般的です。しかし見た目が不自然であったり、金属アレルギーの原因になるといったデメリットもあります。

セラミック治療は、歯の欠けたり亀裂ができた部分への詰め物・被せ物に「セラミック」という素材を使用する治療です。セラミックには透明感があるため歯との親和性が高く、見た目が美しい上に丈夫という特徴があります。とくに前歯などのお口を開けた際に目立つ部分には、セラミック治療がおすすめです。

 


 

セレック治療

当院ではセラミック治療をより効率的に行う「セレックシステム」を導入しています。

 

セレックシステムとは?

セレックシステムは医療先進国ドイツからやってきた、コンピュータ制御によって歯の修復物を設計・製作するCAD/CAMシステムです。歯科医師が患者さまのお口の状態をスキャンし、歯の被せ物や詰め物を設計・製作します。

従来のセラミック治療では、オールセラミックの被せ物や詰め物を製作するのに歯科技工士への依頼が必要で、手作業による仮歯の作成や試適などの工程が必要でした。しかし、セレックシステムによってそのような作業工程が大幅に短縮されて治療期間が短くなり、かつ治療費が抑えられるというメリットがあります。

松村歯科医院でのセレック治療

当院ではコンピュータ制御により技工物を作製した後、歯科技工士による仕上げや色の調整を行っております。これにより技工物を自然で美しく仕上げ、品質を向上させるように努めております。

 

セレック治療はこんな方におすすめ!

  • 白い歯を手に入れたい方
  • 治療を素早く短期間で終えたい方
  • 費用をなるべく抑えたい方
  • 金属アレルギーをもっている方
  • 歯型を取る工程が苦手な方
  • むし歯の再発に悩みたくない方

 

セレックの特徴

治療が短時間で完了

CAD/CAM技術を使用するため、従来の手作業に比べて治療時間が短縮されます。一般的なセラミック治療は1か月ほどかかることも珍しくありませんが、セレックは朝に型取りをし夕方にセットすることもできます。お急ぎの場合はご相談ください。(要予約)

 

費用が安く高品質

修復物の設計から製作まで機械が行うので、人の手によるオーダーメイドの従来セラミック治療と比べ費用を抑えられます。しかし使用するのは高耐久で美しい、企画生産されたセラミックブロックのため、非常に高い耐久性をもちます。

 

歯型を取る必要がない

3D光学カメラでお口の中をスキャンしてデータを取るので、口内の違和感が少なくすみます。従来の型取りが苦手な方におすすめです。

 

むし歯再発のリスクが低い

もとの歯との密着性が高いので、隙間ができにくくむし歯の再発を抑制できます。

 

当院で取り扱いのある素材

オールセラミック

セラミックのみを使用した技工物です。透明度が高く、天然歯に近い白さを出せます。金属を一切使用しないので、金属アレルギーの方でも安心してお使いいただけます。

メリット
  • 天然歯に近い白さを出せる
  • 歯垢などの汚れが付着しにくい
  • 色素沈着(ステイン)による変色が少ない
  • 耐久性が優れている
  • 金属アレルギーの心配がない
デメリット
  • 保険治療が適用される素材と比べると費用が高くなる

ジルコニア

オールセラミックの一種で、ジルコニアという素材で作られた技工物です。天然歯と同じような白さを出せ、金属アレルギーの心配がありません。ほとんどの部位で使用できるのも大きな特徴もあります。

メリット
  • 耐久性に優れている
  • オールセラミックには劣るが天然歯に近い白さを出せる
  • 歯垢などの汚れが付着しにくい
  • 色素沈着(ステイン)による変色が少ない
  • 金属アレルギーの心配がない
  • 金属よりも軽い
デメリット
  • 保険治療が適用される素材と比べると費用が高くなる
  • 天然歯よりも硬度が高いので噛み合わせる歯を傷つける可能性がある

ゴールド

金合金や白金加金(金にプラチナを加えたもの)などで作られた技工物です。天然歯に近い硬度で、噛み合わせる歯を傷つけにくいです。また錆びにくいので、金属アレルギーの心配が少ない特徴もあります。

メリット
  • 天然歯に近い硬度なので噛み合わせる歯を傷つけにくい
  • 金属なので耐久性に優れている
  • 金属の溶出が少ない
デメリット
  • 金属なので審美性に劣る

ハイブリッド CAD/CAM冠

ハイブリッドレジン(歯科用プラスチック)をCAD/CAMシステムで削り出した被せ物です。2014年4月より、小臼歯(前歯から数えて4番目と5番目の歯)のみ保険治療適用となりました。

メリット
  • 治療箇所によっては保険治療が適用されるので費用を安く抑えられる
  • 天然歯に近い硬度なので噛み合わせる歯を傷つけにくい
  • 金属アレルギーの心配がない
デメリット
    • 自費治療のセラミックを比べると審美性や耐久性に劣る
    • 長期間使用していると変色する可能性がある

 

 

セレック治療の流れ

  • 1

    カウンセリング

    まずはお悩みやご要望をお聞きし、お口の状態を確認します。セレックシステムのメリット・デメリットなどもしっかりご説明した上で、納得いただけてから治療を進めます。

  • 2

    口腔内のスキャン

    口腔内カメラでお口の中を撮影します。従来の型取りのような不快感はなく、数秒で終わります。

  • 3

    技工物の設計

    スキャンされたお口のデータをもとに、コンピュータで技工物を設計します。

  • 4

    技工物の加工・製作

    あらゆる角度から歯の形や噛み合わせの調整を行い、患者さまに合った理想の形にしていきます。 その後、機械でセラミックブロックを削り出していきます。

  • 5

    歯科技工士の仕上げ

    出来上がった技工物に対し、歯科技工士が着色や調整といった仕上げを行います。

  • 6

    装着

    技工物をセットし、噛み合わせなどを確認して最終調整を行えば治療完了です。

 

 

セレック治療の注意点

  • 強い力が加わると割れてしまうことがあります(歯型のデータはコンピュータ上に保存されているため、再制作は可能です)
  • 保険適用ではございませんので、自費診療になります
  • 一部症例についてはセレックを使用できない場合があります

 


 

ダイレクトボンディング

ダイレクトボンディングは、歯科用プラスチックの中でもとくに強度があり審美性の高いタイプの白いペーストを歯に直接のせ、光で硬める治療方法です。基本的に1回で完結します。

大きな利点は歯を削る範囲を最小限で済ませられることです。今までも保険適応で似たような治療がありましたが、見た目の面ではやや不自然さがありました。しかし近年の材料の進化により、一人ひとりの歯の色や形に合わせながら、本来の歯と見分けがつかないほど自然で美しい仕上がりが可能になっています。

 

ダイレクトボンディングにできること

歯と歯の間の隙間を埋める

Before

After

歯と歯の間部分のむし歯を埋める

Before

After

銀製の詰め物が入っている箇所を埋め直す

より見た目を自然にするため、溝中央部に着色処理を行っています。処理しないことも可能です。

Before

After

ダイレクトボンディングメリット
  • 歯の削除量を際上限に抑えて治療できる
  • 型取りするタイプのものとは違い、余分な歯の削除量が少ない
  • 色や形の再現度があり審美的に治療できる
  • 破損した場合でも修理できる
適用外になるケース

むし歯が大きく歯の大部分がなくなっている場合にはできません。その場合はセラミックなどが適応になります。

 

当院のダイレクトボンディングの特徴

マイクロスコープ

施術時にマイクロスコープを使用することで細かな部分まで見ることができ、余分に歯を削ることがありません。

ラバーダムを使用

ラバーダムというゴムのカバーを付けて治療しますので、唾液などにさらされることがなく、確実な接着ができます。

1回の時間は1時間から

しっかり時間を取ることで、精密な治療が可能になります。

素材・研磨剤の違い

ダイレクトボンディングでは、素材の違い、研磨剤の違いによりツルツルな表面にできます。

 


 

症例紹介

CASE オールセラミック 臼歯

Before

After

Before

After

CASE セレック 臼歯

Before

After

After

CASE オールセラミック 前歯

Before

術中

After

CASE オールセラミック 前歯

Before

After

 


 

保険治療と自費治療の違い

保険制度は医療を少ない負担額で受けられますが、最低限度の保証しかできないのも事実です。時代とともに材料が進化したことで、今までは残すことが難しかった歯を保存したり、材料が長持ちしたり、キレイに直すことが可能になってきています。

下記の写真は、保険の詰め物から自費の詰め物にした症例です。

Before

After

進化した材料の多くは、まだ保険制度が認可されていません。私たちはなるべく長くもつ治療を提供したいと考えておりますので、カウンセリングで自費治療・保険治療のメリット・デメリットを両方お伝えいたします。
しっかり理解した上で、ご自身にあった治療方法を選びましょう。