
こんにちは!松村歯科医院です。
お子さんが学校の歯科検診から持ち帰ってきたプリントに、「歯並び」や「噛み合わせ」の欄にチェックが入っていて、気になっている保護者の方も多いのではないでしょうか。
しかし、チェックが入ったからといって、すぐに治療を始めなければいけないケースばかりではありません。
あごの成長とともに自然と落ち着いていくこともあるので、何より大切なのは、今のお子さんのお口の状態を正しく知ることです。今回は、学校の検診で指摘される歯並びのことや、その後の歯医者さんでどんな確認をするのかについてお話しします。
歯科検診で「歯並び・噛み合わせ」にチェックが入る理由とは?

学校の検診は体育館や保健室など、明るいライトやレントゲンといった設備が整っていない環境で、限られた時間の中で多くのお子さんを診るわけですから、細かいところまで見切れないのが実情です。
そのため、学校の先生は「絶対に治療が必要」という場合だけでなく、「念のため、かかりつけの歯医者さんでしっかり診てもらったほうが安心」という場合にもチェックを入れる仕組みになっています。「紙をもらった=すぐに矯正」ではありませんので、まずはご安心ください。
学校の歯科検診で指摘されやすい歯並びの4パターン
では、具体的にどんな歯並びでチェックが入りやすいのでしょうか。大きく分けると、次の4つが多いです。
1. ガタガタの歯並び(叢生:そうせい)
あごが小さく、歯が並ぶスペースが足りないため、歯が重なったりねじれて生えたりしている状態です。歯ブラシが届きにくい部分が増えるので、むし歯や歯肉炎になりやすくなります。
2. 受け口(下顎前突:かがくぜんとつ)
下の歯や下あごが、上の歯よりも前に出ている状態です。前歯で食べ物をうまく噛み切れなかったり、サ行やタ行の発音に影響が出やすかったりします。
3. 出っ歯(上顎前突:じょうがくぜんとつ)
上の前歯や上あごが前にポコっと出ている状態です。口が閉じにくいため、無意識のうちに口呼吸になりやすく、お口の中が乾燥してむし歯菌が増えやすくなることもあります。
4. 前歯が閉じない(開口:かいこう)
奥歯でしっかり噛んでいても、上下の前歯の間に隙間が残ってしまう状態です。指しゃぶりや舌の癖が原因になることが多く、発音にも影響が出ることがあります。
その他のよくあるチェック項目
上記の4つ以外にも、以下のような項目でチェックが入ることがあります。
・反対咬合(はんたいこうごう)
前歯の噛み合わせが部分的に逆になっている状態です。あごの正しい成長の邪魔になってしまうことがあります。
・過蓋咬合(かがいこうごう)
上の前歯が下の前歯を深く覆い隠しすぎている状態。噛む力が集中しやすく、歯茎に負担がかかることがあります。
・歯数異常
生まれつき歯の数が少なかったり、余分な歯が埋まっていたりすることです。見た目だけでは気付きにくく、レントゲンを撮ってわかるケースが多いので、歯医者さんでの確認がとても大切です。
歯科検診の紙をもらったら?どんな検査をする?

「検診結果を持っていったら、何をするのだろう?」と不安に思う方もいらっしゃると思います。松村歯科医院では、院長がまずしっかりとお話しをお伺いし、次のようなポイントを確認していきます。
・現在の歯並びや噛み合わせの状態
・お口やあごの骨の成長状況
・今後の永久歯への生え変わりの見込み
・そもそも治療が必要かどうか
・治療を始めるのに「最適なタイミング」はいつか
検査結果をもとに、お子さま一人ひとりの成長ペースに合わせてご説明しますので、ご安心していらしてください。
もし小児矯正が必要になったら?お子さんに合わせた治療方法

診察の結果、「今から治療を始めたほうがいいですね」となった場合でも、お子さんの負担をできるだけ減らせるように、当院ではいくつかの治療法をご用意しています。
プレオルソ
お口周りの筋肉のバランスを整える、取り外し可能なマウスピース型矯正装置です。家にいる時間や睡眠中に使うことが多いので、日中の生活にほとんど影響しません。
MFT(口腔筋機能療法)
歯並びを乱れる原因となる、舌の癖や間違った飲み込み方を改善するトレーニングです。
インビザライン・ファースト
透明で目立ちにくく、食事や歯磨きの際には取り外せる、子ども向けのマウスピース矯正です。食事や歯磨きのときにはパッと外せるので、普段通りに生活しやすいのが特徴です。
学校の歯科検診の紙は、お子さまの歯並びを相談する良いタイミング

歯科検診の紙にチェックが入っていたからといって、慌てる必要はありません。
大切なのは、今の状態をプロの目でしっかり確認した上で、「このまま様子を見ていて大丈夫か」「そろそろ準備を始めたほうがいいか」を見極めることです。
少しでも不安を感じられたら、ぜひお気軽に松村歯科医院にご相談ください。スタッフ一同、丁寧にサポートさせていただきます。
執筆者プロフィール

院長 松村 健司
松村歯科医院
神戸っこ小児歯科・矯正歯科診療室
経歴
大阪歯科大学卒業
2009年-2014年 医療法人幸恵会カツべ歯副院長
第32回日本顎咬合学会学術大会 ポスター発表カボ賞受賞
所属
日本顎咬合学会認定医(かみあわせ認定医)
日本小児歯科学会会員
大阪sjcd、5Dksg、NHK、GPO、iors、OPI

