
こんにちは!松村歯科医院です。
歯ぐきの治療(歯石取りやクリーニングなど)を頑張って続けているのに、 「なかなか腫れが引かない」 「歯周ポケットが深いまま」 と不安に感じていませんか?
「歯周病が治らない」と感じると、不安になってしまいますよね。
実は、基本治療だけでは改善が難しいケースがあり、その場合は「次の治療」に進むことで改善を目指せる場合があります。
今回は、基本治療で治りきらない原因と、当院で提案しているリグロスやブルーラジカルなどの専門的な治療についてご案内します。
歯周ポケットの深さは4ミリから注意!
一通りの治療が終わったあと、必ずもう一度お口の状態を詳しく検査します。
ここで重要なのが「歯周ポケットの深さ」です。
一般的に、健康な歯ぐきの溝は1〜3mm程度ですが、
「歯周ポケットが4mm以上」ある場合は注意が必要です。さらに6mmを超えるような深いポケットが残っている場合、基本治療の器具だけでは、奥深くの汚れを取りきれていない可能性があります。
どの部分に炎症が残っているのかを正確に見極め、今後の治療計画を一緒に考えていきます。
奥まで届きにくい所をしっかり治す治療
深いポケットの奥底に汚れや歯石が残っていると、いくら表面をきれいにしても炎症は治まりません。 その場合は、基本治療の次のステップとして、以下の治療をご提案することがあります。
再生療法のリグロス
外からは見えない深い部分の汚れを取り除くために、歯ぐきを少し開いて目で見て確認しながら丁寧にお掃除します。 この際、失われた骨などの歯周組織を再生させる薬剤「リグロス」を使用することもあります。
ブルーラジカル治療
従来の治療に加え、ブルーラジカルという機器を用いることもあります。これは殺菌作用のある光と過酸化水素を使って、歯周ポケット内の細菌にアプローチする治療法です。
「外科処置」と聞くと痛みが心配な方も多いと思いますが、しっかりと麻酔をして行いますのでご安心ください。
治りにくさの原因は「歯ぎしり」や「生活習慣」かも?
お口の中の汚れだけでなく、無意識の癖や生活習慣が「歯周病の悪化」や「治りにくさ」に繋がっていることもあります。
歯ぎしり・食いしばり

歯に強い力がかかり続けると、歯ぐきの治癒力が低下します。特に夜間の歯ぎしりは、体重の数倍もの力がかかることもあります。
必要に応じてマウスピースで歯を守るサポートをします。
喫煙

タバコは血管を収縮させるため、歯ぐきの血流が悪くなり、治療効果が出にくくなります。
これは、治療のために費やした時間や費用が無駄になるだけでなく、歯を失うリスクを高めます。
ストレス

ストレスによる免疫力の低下も、歯周病が悪化する要因の一つです。
糖尿病などの全身疾患も含め、体の内側からの要因も関係します。できる範囲で構いませんので、一緒に生活習慣も見直していきましょう。
抜歯や噛み合わせの治療
歯を守るためにできることをすべて行った上で、どうしても改善が見込めない場合は、無理に残すことで隣の歯や骨に悪影響を与えることがあります。 その際は、「抜歯」という選択肢や、その後の「噛み合わせの治療(インプラントや入れ歯など)」について、しっかりと時間をとってご相談させていただきます。
歯周病を進行させないために

歯周病はゆっくりと進行する病気ですが、早めの治療と、諦めずにケアを続けていくことが、歯を守るためにとても大切です。
先日、当院の院長もスタッフによる定期メンテナンスを受けました。 施術後、院長自身が「上手だった、すっきりした!」と話し、とてもリラックスして受けていました。
当院のスタッフは、院長相手でも患者様相手でも変わらず、常に「丁寧で細やかな施術」を心がけています。「痛いのが苦手」という方も、安心してメンテナンスにお越しください。
執筆者プロフィール

院長 松村 健司
松村歯科医院
神戸っこ小児歯科・矯正歯科診療室
経歴
大阪歯科大学卒業
2009年-2014年 医療法人幸恵会カツべ歯副院長
第32回日本顎咬合学会学術大会 ポスター発表カボ賞受賞
所属
日本顎咬合学会認定医(かみあわせ認定医)
大阪sjcd、5Dksg、NHK、GPO、iors、OPI


