歯科治療自体に対しての恐怖心が強く、治療に踏み出せないという患者さまは多くいらっしゃいます。そのような場合におすすめしたいのが「静脈内鎮静法」です。
今回は静脈内鎮静法を受けた患者さまからいただいた感想をご紹介いたします。
50代女性 静脈内鎮静法を用いたインプラント治療のケース
患者さまは50代の女性で、インプラント治療を受けていただきました。もともと治療に対して恐怖心が強かったため、寝ている間に治療が終わる静脈内鎮静法を用いて治療を進めることになりました。
今回の患者さまは、以前胃カメラ検査を受けた際に麻酔が効きにくかった経験をお持ちで、治療前は非常に不安を感じていたそうです。「普段からお酒をよく飲むので、自分は薬が聞きにくいのではないか」「麻酔が効かず治療中の痛みを感じるのではないか」と心配されていました。
静脈内鎮静法を受けた実際の感想
治療後の感想はいかがですか?
ずっと寝ていて、寝ている間に治療が終わりました。心配していましたが、静脈内鎮静法で治療を受けてよかったです。
治療中のことは何か覚えていますか?
最後の方に何か喋っている声が聞こえた気がしますが、はっきりとは覚えていません。
治療後に気分が悪くなったりはしませんでしたか?
最初少しふらついたりしたかもしれないけど、大丈夫でした。
歯科医師より
胃カメラと歯科治療での静脈内鎮静法について
内科で行なう胃カメラ時の静脈内鎮静法と、私たちが行なっている静脈内鎮静法は基本的には同じです。違いは、麻酔科医の先生が術中ずっと管理しているかどうかという点です。
胃カメラの検査はそれほど時間がかからないので、術者の先生がはじめにお薬を点滴や筋肉注射で入れます。歯科治療の場合はもう少し時間がかかりますので、当院では麻酔科医の先生が体の状態をみながらお薬の量をコントロールしています。
治療後は逆に目が覚めるお薬をしますので、終わった後もずっと寝ていることはありません。
お薬が効きやすい・効きにくい方の違い
お酒をよく飲む方や向精神薬などを飲まれている方など、人によってお薬の効きにくい方はたしかにいらっしゃいます。しかしお薬は点滴から入れるので10秒から30秒ぐらいで効果がでて、まったく効かないケースはほとんどありません。
麻酔薬の作用について
今回の患者さまのお話にあった「最後の方で何か喋っている声が聞こえた気がする」という場面は、おそらく実際に患者さまと会話をしたときのことをおっしゃっていると思います。
当院では治療中に「痛くないですか?」とご本人に確認しながら進めます。静脈内鎮静法を用いた治療では、そのときは会話ができていても、後になると忘れてしまうことがほとんどです。これは健忘効果と言われる麻酔薬の作用になります。
お酒を飲まれる方にはたまにあるかもしれませんが、お酒を飲みすぎて記憶がなくどうやって家に帰ってきたか覚えていない・・・これが健忘効果です。
治療後のふらつきについて
治療後はまったくふらつかない人もいますが、しばらくふらつきを感じる方もいらっしゃいます。程度は人それぞれですが、当日はどのような方も安静に過ごしてください。
静脈内鎮静法で安心して治療を
静脈内鎮静法を用いたインプラント治療は、麻酔が効きにくいと感じている方や治療に対して不安を抱いている方にも安心して受けていただける方法です。
不安を和らげ、快適に治療を受けるための選択肢としてぜひご検討ください。